【シルクスクリーン印刷とは】その魅力とメリット・デメリットを解説

ハンドメイドの作品やTシャツに自分でデザインしたものを印刷してみたいけれど、どうすればいいのかな?

シルク スクリーン(シルク印刷)って方法があるみたいだけど、いったいシルクスクリーンって何?

このような悩みや疑問をお持ちの方も多いかと思います。

シルクスクリーン印刷とは版枠にメッシュ地(網目)を貼り付け、その網目からインクを通す印刷技法です。
インクの発色良さと、手刷りならではの味わいがとても魅力的な印刷技法です。

この記事ではシルクスクリーン印刷について詳しくご説明いたします。

この記事を書いた人
こう助
  • 20年以上 シルクスクリーンに関わる仕事に従事
  • プライベートでも自宅でTシャツに自作デザインの絵柄印刷して楽しんでいます。
  • 趣味は音楽
目次

シルクスクリーン印刷とは

メッシュ地(網目)を張った版に絵柄の形以外の部分をインクが通らないようにふさぎ、その版のうえにインクをのせます。
スキージと呼ばれるヘラで、ふさがれていない絵柄の形をした部分にインクをこすりメッシュ地(網目)からインクが押し出されることで印刷する技法です。

(図解)

昔はそのメッシュ地に絹を利用していたのでシルクスクリーン印刷と呼ばれているんですよ。

シルクスクリーン印刷はとてもシンプルな印刷技法です。
機械などは使わずに、基本的には作業台と版、インクとスキージ(ヘラ)さえあれば印刷をすることができます。
もっとも身近なところではTシャツ、トートバックなどの印刷に使われていることが多いです。
布や紙はもちろんプラスチック製品、金属、以外なところでは電子基板もスクリーン印刷の技法が使われています。

シルクスクリーン印刷の魅力

手刷ならではの味わい

とにかくシンプルな印刷技法ですのでDIYやハンドメイドでご自身だけのオリジナル印刷の作品をつくることができます。
機械を使わず手刷りですので、わずかなカスレやニジミが、デジタルにはない味わいを醸し出してくれます。

シルクスクリーンのメリット

インクの発色のよさ

シルクスクリーン印刷はその技法上、インクが多く乗ります。そのためインクの発色がよい仕上がりになります。
例えば、濃色生地への印刷も一回印刷した後に更にもう一回印刷することでインクをより多く乗せ生地色
に負けないインク発色を出すことができます。

金銀の印刷もできる

インクに金や銀のペイスト状のラミを練り込むことで印刷することが可能です。
金銀の表現はシルクスクリーンでしかできません。

大量にすることも可能

一度に何枚も印刷することが可能です。
例えばご自身のお店の紙袋に何枚も印刷することができます。
また一度使った版は洗えば何回でも利用可能です。

シルクスクリーンのデメリット

色数だけ版が必要

何色も刷る場合、その分だけ版を作る必要があります。
その分、手間と費用がかかります。

線が細いデザインやグラデーションに向かない

シルクスクリーンは版の目詰をおこしやすいという特性があります。
そのため細い線画やグラデーションの表現には向きません。

シルクスクリーンを自作するコストは?

版の大きさにもよりますが2~3万円程度から始められます。
最近ではシルクスクリーンのDIYキッドもお手ごろ価格で発売されています。

まとめ

今回はシルクスクリーンがどのようにして印刷されるのか。どんな特徴があるのかという内容をお伝えしました。

  • シルクスクリーン印刷とは版枠にメッシュ地(網目)を貼り付け、その網目からインクを通す印刷技法です。

シルクスクリーンのメリットは

  • 手刷ならではの味わいある印刷ができます。
  • インク発色がいいです。
  • 金銀の印刷もできる
  • 大量に印刷することも可能です。

シルクスクリーンのデメリットは

  • 色数だけ版が必要
  • 線が細いデザインやグラデーションに向かない

DIYでシルクスクリーンを始めるには2万~3万円程度でできます。 とてもアーティスティックにプリントすることができます。 ぜひご興味がある方はご自身でシルクスクリーンを始めてみてください。

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